ちょちょすけ旅日記

殿様よりもガウチョに憧れる下級藩士。身分も低く禄も安い、いつもヨレヨレ旅侍。殿さまの毒見のしすぎで口から毒が出るように。旅日記と毒を一日おきに書いております。雑種犬と古い映画とクラシックも好きだったりします。

ペリトモレノ氷河

エルカラファテの

バスターミナルから
ペリトモレノ氷河へ




帰りのバスは4時間半後
氷河をゆっくり観光できます




バス停から氷河まで

歩いてすぐ




入ってすぐに

レストランもありますが




おそらく混むので
サンドイッチと




アルゼンチンワインが入った
ペットボトルを持参




ベンチも至る所にあり
人も少なく快適


 

 

 

定期的に

ミシミシッと




氷にヒビが入る音が

静寂に響きます


 


氷河の上を歩いて
氷河の氷でウィスキーを
飲むツアーもあります



あっという間に

4時間経過




帰りのバスで

出発を待っていると




窓の外で
行きに同じバスだった

欧米人男性が




どのバスだかわからず
キョロキョロと迷っています




窓から手を振ったら
気づいて乗り込んできました




近くの席に座り

話しかけてきたのですが




何の言語か

皆目わかりません




適当にふんふんと

言っていると(失礼)




男性はさらに会話を続け
これは訛りの強い

英語だとわかりました



 

そうしたら
私の後ろの席から

助け船が来ました




日本人男性が

流暢な英語で
会話してくれ助かりました




関西から来た

元英語の先生




8年務めた学校を退職
はるばる夢だった

南米にやってきた




大学時代

英語圏に2年間留学




学校勤務中は

朝から晩まで拘束




休みも年に2回

各1週間しか取れず

アジア旅行しかできなかった



英語を教えることは少しで
その他の無駄な業務ばかりに




残業代無しで

取り組んでいて
心が死んでしまいそうだった



また海外に出るためには

海外に住むのが一番だと退職




どうせなら

まだ行ったことがない
スペイン語圏で



早速

アルゼンチンで




南極船の求人を見つけ応募

今は採否待ちの日々




職が決まったら

現地の人と結婚して




一生南米に住みたい




広い世界を体験してしまい
狭い世界に戻れなくなってしまうのは
どこの国も一緒でしょうか

 

 



欧米人男性は

スコットランド訛りのようで

英語話者泣かせ



日本語で比較すると
青森の80代以上のご年配者と
会話しているような感覚らしいです




単語だけ拾い

会話をしているようですが




それにしても
話が弾んでらっしゃる




混ざりたくとも混ぜれない
会話の筋が全く見えない




英語の先生は
仕事が決まるまでは

節約するとのことで




私のいるホステル
フエムル(鹿という意味)

に移ってきました



小さい頃
オードリーヘップバーンの映画を見て




絶対に海外に出て

国際結婚してやる!

と思ったようです




なんだか
話題が豊富で

話のテンポが速く

エネルギーに溢れている方




社畜だったとは思えません

(大概失礼)



先生は夜

スコットランド男性と
一緒に飲みに行くと言いましたが




私はどっからどう見ても

会話の邪魔なので、辞退




スコットランド男性に
なんで来ないのかと

2回尋ねられ



実はあなたの英語が
さっぱりわかりません




などと言えないので

熱があると言ったら




ウィスキーを飲めば治る!と、、、




マッサン!

スコッチの国の人はさすがだ




その昔

父に言われました




風邪薬なんて変なモノを飲むなら
ウィスキーを飲めと



私は10歳位だったけど、、、

酒に強い人たちは

きっと体も強いんだ




結局はむにゃむにゃ言って

行きませんでした

 

氷の海原




日本とアルゼンチンの

時差は12時間




ブエノスアイレス日本旅館では

NHKが映ったので




15分の朝ドラマ

マッサンを夜20時から見ていました



竹鶴政孝社長は

1日1瓶飲んで長生きした

酒飲みの見本のような方、、、