ちょちょすけ旅日記

殿様よりもガウチョに憧れる下級藩士。身分も低く禄も安い、いつもヨレヨレ旅侍。殿さまの毒見のしすぎで口から毒が出るように。旅日記と毒を一日おきに書いております。雑種犬と古い映画とクラシックも好きだったりします。

中国のお父さん

南米は毎日せっせと

アップしていましたが

 

 

 

中国からは

1日おき位の楽な感じで

書いていこうと思います、、、

 

 

 

 

ペコリ

ペコペコ

 

 

 

 

学生の頃

 

 

 

中国の内陸部を

旅行中の、とある日

 

 

 

バスが故障して止まった

 

 

 

 

時間がかかりそうなのか

おじさんたちが

舌打ちをしながら外へ出る

 

 

 

 

私も外へ出て

田舎の風景の中

ストレッチなどしていた

 

 

 

空気中に砂が舞っていた
 
 
 

 

周りには特に何もないはずが

どこからか少女が現れ

 

 

 

お金が欲しい

いくらだ?

 

 

 

と理解できないことを

言ってきた

 

 

 

乗客のおじさんたちに

助けを求めるも
華麗に無視される

 

 

 

残るは運転手と
欧米人バックパッカー1人

 

 

 

2人ともチラチラ

こちらを見ていたので

運転手に聞いてみた

 

 

 

 

かまうな!
ほっとけ!

 

 

 

いや、、、それは紳士道に背く

ずっと手出してるし
ついてくるし

 

 

 

時間もあったので

父と母はどこにいるのかと

聞いてみる

 

 

 

でも

 

 

 

少し話して

気づいてしまった

 

 

 

お金が欲しいから

身売りしたい

一回いくらだと

 

 

 

聞かれていることに

(男だと思われていた)

 

 

 

衝撃が強く
なんて返していいか

わからずに

 

 

 

ごめんなさいしか

言えなかった

 

 

 

少女は今度は

外国人バックパッカーの方に行き

 

 

 

中国語で

繰り返し聞いている

 

 

 

 

外国人男性から私へ

 

 

 

英語話せる?

この子がなんて言っているのか

教えてくれる?

 

 

 

しょうがないので伝える

 

 

 

驚いたのか

大きな声で聞き返されたので

 

 

 

また伝える

 

 

 

、、、お金が欲しいので

一晩いくらか聞いています、、、

 

 

 

外国人男性、絶句

 

 

 

そうです

感じたことは同じです

 

 

 

歓楽街でもない

こんな道路の真ん中で

 

 

 

なぜ声を

かけられたのか

どう答えたらいいのか、、、

 

 

 

 

しばらく

途方にくれていたが

 

 

 

バスが動きそうなのか

車内に入っていく人がいる

 

 

 

私も逃げるように

乗り込もうとした時

 

 

 

外国人男性が

50元札を出し(750円位)

 

 

 

あの女の子に

渡してきてほしいと

私に頼んできた

 

 

 

自分で渡しなよと促したが

 

 

 

誤解されるから

あなたに頼みたいと言うので

 

 

 

自分の小銭と足して

少女にあげた

 

 

 

バスの車内で

外国人男性が

 

 

 

まだ少女だ!

気分が悪い!

 

 

 

とショックを受けていた

 

 

 

この人が正常な

反応をする人でよかった

 

 

 

その後2人で何とか

明るく話そうとしたが

変な雰囲気のまま、、、

 

 

 

よい旅を!

とお別れした時も

モヤモヤしていた

 

 

 

こういう気持ちに

ならない人もいるから

 

 

 

ああいう商売が

昔からあるんだろうな

 

 

 

 

その後

路線バスに乗るのに

 

 

 

小銭をあげてしまい

カラだったので

(動揺して全部あげてしまった)

 

 

 

後ろに並んでいた

おそらく出稼ぎに

来ている農民らしき男性に

 

 

 

5元札を

崩してもらえないか

聞いてみた

 

 

 

男性は

 

 

 

いいよいいよ

払うから!大丈夫だよ

 

 

 

学生かい?

大変だねえ

頑張って勉強しなさい

 

 

 

 

男性の方が

大変なはずなのに

 

 

 

優しさが身に染みる、、、

 

 

 

 

 

断ったのだが

払ってもらってしまった

 

 

 

子供があなたと

同じ位でねえ、、、と

ニコニコしていた

 

 

 

家族と離れて過ごすのは

とても寂しいことです

 

 

 

 

この日の終わりに

このお父さんに会えて

 

 

 

いい旅の思い出に

することができました

 

 

 

あの少女の父親は

どういう人だったのだろうか、、、

 

 

 

 

 

 

ゴミ収集の男性が
道路に落ちていた赤ちゃんを
自分の娘として必死に育てる物語(台湾映画)
 

 
 
ここで流れる曲は
娘が歌手になり
 
 
 
育ててくれた父への
感謝を歌っています
 
 
 
ハチ公物語と
同じ位、泣きました
 
 

 

 

 

 

 

 

 


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