ちょちょすけ旅日記

殿様よりもガウチョに憧れる下級藩士。身分も低く禄も安い、いつもヨレヨレ旅侍。殿さまの毒見のしすぎで口から毒が出るように。旅日記と毒を一日おきに書いております。雑種犬と古い映画とクラシックも好きだったりします。

敦煌までの道

学生時代

授業をさぼり





シルクロード沿いの

タクラマカン砂漠

一周する旅に出かけた





陸路海路での移動に

こだわっていたので





関西から船に乗り

2泊3日かけ上海へ





行きは
上海から西安、嘉峪関、敦煌

ウルムチトルファン

カシュガル、タシュクルガン






帰りは

ホータン、ニヤ、チャルチャン、

コルラ、蘭州、鄭州





サハラの次に大きな

タクラマカン砂漠周辺を





2カ月かけて巡った





景勝地

西安を経由して






嘉峪関(かよくかん)へ



ここは万里の長城の西の終わり





北京の万里の長城
混雑しているのに比べ



嘉峪関は最西部



朝早くに行ったせいか
チケット購入場所も閉まったまま




静かに一人で

歩き回ることができ




その後も

観光客が2人来ただけだった

(今考えると怖い)





別の場所に
お城もあり

水辺を散歩した後





嘉峪関の城の上から

広がる荒野を眺める




ひとっこ一人

いないと思ったら




世界一周中の

ドイツの年配ご夫婦と
その大学院生の息子と出会った



英語を話せるか聞かれて
四苦八苦して答えたら
大変喜んでくれた



翌日は一緒にタクシーを
チャーターして

郊外を回ることになり





観光客のいない

静かな絶景を堪能




 

谷から谷へ

ワイヤーが張られており




人生で初めてのジップライン

(今考えると、とっても怖い)



降りた場所は絶景なのに




大きなうんちが至る所にあり
感動の邪魔をしてくれた




このドイツ一家とは
そのまま一緒に

敦煌まで行くことに




アルファベット表記のない異国で
ずいぶん困り果てていた模様




特にバスや列車の

チケットの購入の時など




わからないので
紙に書いてくれとお願いしたら




漢字で返ってきたと苦笑い




途中までは楽しかったが





お土産店で

このドイツ人一家が
買い物を英語一本で
すさまじく値切ることに気がついた




無理やりお金を渡し
品物を持って行くと
中国人が怒って追いかけてくる




それもなぜか
近くにいた私に対して




おい!ガイド!
客が勝手に持って行った!
こんな金はいらないから品物を返せ!
商売にならない!




 

と大激怒
私は



ガイドじゃない
今日だけ一緒なんだ
自分でこの人に言ってくれ!



何言っている!
ふざけるな!
返せ!盗むな!




しょうがないので
ドイツ人一家に伝えたが




交渉は終わったと
にべもなく
すたすたと歩いて行ってしまう




後ろからドロボー!

と叫ぶ声が聞こえ




自分の帽子を地面に
叩きつけている店主の姿




いたたまれなかった




もう一度注意したが
これはビジネスだから

と言って譲らない




彼らが略奪購入したのは
夜行杯という

中国で有名な

ミニグラス6個セット




世界一周中に

そんなもん持ち歩いて

どうするんだ、、、




物価の高い国から来て
安い国の人から

値切るのはよくない




少しは多く払うつもりで

購入するべきだ




これ以降

この家族の厄介さに辟易して





敦煌に着いてすぐ

私は安いホステルに泊まるから

じゃあね!と





一人行動に戻りました





ラクダ乗り場でまた会ってしまい
何か頼まれそうになりましたが




今からあのラクダに乗らなくちゃ!と
よくわからないことを言って

ぴゅーっと逃げました





スマホ電子マネー

ない時の思い出







敦煌へ続く