ちょちょすけ旅日記

殿様よりもガウチョに憧れる下級藩士。身分も低く禄も安い、いつもヨレヨレ旅侍。殿さまの毒見のしすぎで口から毒が出るように。旅日記と毒を一日おきに書いております。雑種犬と古い映画とクラシックも好きだったりします。

国境を越えてアルゼンチンへ、通貨と酔客


アンデス山脈を越え

アルゼンチンに入国

 

 
山頂の辺りここまで約4時間
前日積雪で閉鎖された割に雪がありません
 
 

チリのサンティアゴから

アルゼンチンのメンドゥーサまで

バスで所要約7時間
一日に何本か通ってます

山脈越えとか、海峡越えとか

響きが最高にロマンです

 

まるで冒険家や登山家の

端くれに加われたようで

 

さりげなく○○越えしました

とアピールしたいです


言った相手が

理解してくれる方だとは限りませんが、、、

 


 

チリ出国とアルゼンチン入国ブースは

くっ付いています

 

荷物検査はちらっと中を

見られただけでした


大きな荷物は

念入りにチェックされます

国境を過ぎるとバスの中で

お金の入った紙コップが回ってきました

 


ここで不要なチリ通貨を置いていくと

荷物係の人のチップになるようです


隣の人が耳打ちで

教えてくれたのですが

 

荷物係の人のお給料は

とても安いそうです


それを知ってしまっては

私の情けが騒ぎますので

 

残金は全部入れます

 

 

本当は1gでも荷物を

軽くしたかったからです

 

重いのでクシも持たない

徹底した断捨離精神(手櫛で充分)

 

ここまで神経質なのは体力がないから

 

標高が上がったり下がったりで疲れます

 

 

アコンカグアの入り口を通過

 

雲がかかっていて

山は見えませんでしたが


アコンカグアが気になる方は

左側の窓際に座るとよいです

(チリから入る場合)

 

 

 

ラパスの日本人宿で会った

冬季登山者は

もう登り始めているのか

 


アルゼンチンの通貨

米ドルを多く持って行く


2014年9月当時

公式には 1ドル=8ペソでした

 

メンドゥーサのバスターミナルでは 

1ドル=15ペソで交換してくれる人がいましたのでお願いしました


その後も全ての宿泊先で

同じ位で交換してもらえました

 

クレジットカードを利用すると

8ペソ決済になってしまうので

ウィンウィン取引です

アルゼンチンの人はドルが手に入らないので

観光客がドル払いをすると喜びます


ペソは不安定な通貨なので

安定通貨のドルに換え

タンス預金をしている人が多く

自宅の防犯対策はばっちりです


50ドルや100ドルなど

大きい通貨での両替は特に歓迎されます


100ドルを偽札チェックする方がいても

死活問題なのでどうぞ怒らないでください

日本円は安定しているとはいえ

もしも何かで大暴落して

500万円の価値が

50万になってしまったら

 

私はもう国内に

引きこもっているしかないんだ

と考えたら他人事ではないような気がします
 

 

帰国後に読みましたが

アルゼンチン政府が1ドル=14ペソに

相場を固定したとのこと

 

ですが最近調べたら

1ドル=44ペソになっていて

皆目見当がつきません

 


酔っぱらい客に遭遇


メンドゥーサのホステルまで歩いて到着

 

国境閉鎖のため急遽予約を

変更してもらったせいで

個室が満室になり

ドミトリー宿泊になってしまいました

私のベットにワイン瓶を持った酔っぱらい男が

ぐーぐー寝ていたので

 

どいてもらおうとしたら

それはそれは怒られました


同じ部屋にいた3人の宿泊者達が

後方支援してくれるかと見渡しましたが


全員捕食される草食動物のような顔をして

固まっています

だめだ弱そう。頼りにならない
OKどうぞまた寝てくださいと言い、受付へ

受付男性:あーあの小さい男か

     少しここで待ってて


私:攻撃的酔っ払いです

  ワインを持っています


受付男性:いや、あの男は

あの部屋じゃないんだ

それに僕の方が大きいから大丈夫
さっきここのソファーで寝てたから

どかしたんだけど

・・・・・

受付男性:ひどいよ

ベッドがお酒で濡れてて使えない
もう満室だし、、、

最初は個室希望だった?
この部屋はペンキの臭いがあるから

来週オープンだけど

もし臭いが気にならなかったら

ドミの料金でいいからここ使ってくれる?

できたての新しい部屋を

見せてもらったのですが

確かにペンキの臭いがきついです


でも受付のすぐ横で

防犯カメラもあったのでここにします

消臭スプレーを貸してもらい捲きちらし

窓を全開にして(鉄格子アリ)

換気扇とエアコンを付けてから外出


帰ってきたらましになっていましたが

マスクをしてもよく眠れませんでした

 


翌朝、受付男性から教えてもらい

ついでに予約も電話で取ってもらった

近くの素敵なプチホテルに変更


チェックアウトの際、受付男性が

 

あの人は年間ワースト1の人だ

申し訳なかった

予約サイトの評価を悪くしないでほしい

 

と心配していました。

大丈夫です。あの酔っ払いはもらい事故

同室の人が一番の被害者です

あの後ヤツは歌ったり泣いたり怒ったり
さらに酒をこぼし、グラスを割り、

自分のワイン瓶を踏んで転んだそうです


受付の横の部屋でしたから

宿泊客からの苦情がよく聞こえました


対処する方も大変です。。。


プチホテルに移動して荷物を預け

そのまま受付で紹介された

ワイナリーツアーに申し込みました


受付女性は

さっき友人から電話をもらったけど

トラブルがあったんでしょう?
今日は一番静かな部屋だから安心してね

ご友人でしたか

ご配慮どうもありがとうございます

もちろん昨夜泊まった処は評価満点です
酔客がいなかったら間違いなく完璧でしたから


あのうつけ者に遭遇したせいで

このホテルに来られたので良しとします

 

 

サウンドオブミュージックより

すべての山に登れ

 


バスで越えましたが。。。