ちょちょすけ旅日記

殿様よりもガウチョに憧れる下級藩士。身分も低く禄も安い、いつもヨレヨレ旅侍。殿さまの毒見のしすぎで口から毒が出るように。旅日記と毒を一日おきに書いております。雑種犬と古い映画とクラシックも好きだったりします。

弓場と失われた地平線

イグアスの滝から戻り

バスを乗り継ぎ弓場農場まで


飛行場はありませんので

車がない旅人の選択肢はバスのみです



バスの乗換について



大きな移動は2回



①フォズドイグアス→ロンドリーナ

夜行バスで8時間 早朝到着


ロンドリーナ→アラサトゥーバ

午前出発 約6時間 昼すぎに到着




ここまで来たら

距離ではすぐなのですが

バスの本数が少なくなります



③アラサトゥーバ→ミランドポリス 1時間


ミランドポリス→弓場農場 30分弱

 最終は18時発



ミランドポリス




一日数本なのでバスを逃したら

あとはタクシーしか足がありません




ブラジルの物価と人件費は高いので

タクシー代も日本と同じか

それ以上かかります


 

 

弓場農場
http://brasil-ya.com/yuba/acces/acces.html

(電話での予約をお願いしますと

記載があります)
 


ピアノやバレエ教室がある

文化的な農業を営まれています



ショパンの演奏を

楽譜無しで弾く

若い男性がいて驚きました



図書館と銭湯もあり
図書館の前に建つ資料館で

弓場農園の物語が読めます


 

ホワイト経営です



午前中と午後の

短時間お手伝いすれば
3食付きで宿泊させてもらえます



毎食メニューが違う和食のビュッフェ

部屋は男女別のドミトリーです


寝そべり犬

 


毎回来ては去る旅人にも

親身にお話してくださいます




来訪者に同じように

説明しているつもりでも



旅人が返してくれる話が千差万別で

同じ話は一つもない



そこがいい

とおっしゃってくださいました



公平に同じ目線で話がしたいので

宿泊料は取らないそうです



ちょっと弓場に似てる場所が出てくる

映画の話などしてしまいました

 



旅人たちの桃源郷と言えば



 

失われた地平線(1937)



監督:フランク・キャプラ
主演:ロナウド・コールマン




ある滞在国で革命が勃発

小型飛行機に乗り非難した一行が

ヒマラヤの奥地に墜落します




そこには桃源郷の村

シャングリラがあり



病だった人は治り

荒れていた人は心健やかになります



しかし国に帰りたい男性と

桃源郷を出たい女性が現れました

 

さて、結末やいかに




ルーズベルト大統領が

日本への空襲について言及され



その飛行機はシャングリラから来たと

すっとぼけました


 

この映画がよほど好きだったようで
自分の別荘にも

シャングリラと名付けました



この映画主演のロナルド・コールマン
親の不幸でケンブリッジ大学に行けず
第一次世界大戦でも負傷して帰国


その後に舞台俳優から

映画俳優になります



この人のひげの形が有名になり

コールマンひげと

呼ばれるようになりました




 

原作者

ジェイムズ・ヒルトン



失われた地平線の本は飛ぶように売れ

本屋に革命をもたらしました



そこに山があるからだの

登山家マロリーに憧れて

このお話を書いたんだとか




他にも

チップス先生さようなら

映画化されています



イギリスのパブリックスクール

教育者として生涯を終えた

チップス先生の物語は次へ