ちょちょすけ旅日記

殿様よりもガウチョに憧れる下級藩士。身分も低く禄も安い、いつもヨレヨレ旅侍。殿さまの毒見のしすぎで口から毒が出るように。旅日記と毒を一日おきに書いております。雑種犬と古い映画とクラシックも好きだったりします。

砂漠に埋もれた国

ホータンから
ニヤ遺跡のあるニヤへ
 
 
 
すきま風ぴゅーぴゅーの
ボロボロバスでやってきました
 

 
砂を吸い込んだのか
セキが出ます
 
 
 
町がかなり小さく
宿泊地らしき場所も
砂ぼこりで見当たらず
 
 
 
バスの中にいた
唯一のバックパッカー女性に
どこに泊まるのかと伺いました
 
 
 
フランスから来た
恰幅のいいマドモアゼル
研究者のタマゴでした
 

 
ニヤには前にも来ていて
前回と同じ家にホームステイ

 
 
よかったら
聞いてみてくれるとのことで
ついて行きました
 
 
 
生まれて初めてのホームステイ
体調不良の前兆を
感じていたのでお世話になります
 
 
 
宿泊代はまさかの
5元(75円!)
 
 
 
水道が通っていないので
町の公衆シャワーを借りに行きます

 

 
 
家の女の子が
案内してくれました
 
 
 
フランス女性にも
一緒にシャワーに行くか
聞いてみようとしましたが
 
 
 
女の子が
まさか!彼女は入らない!
絶対!



さも、そんな水の無駄!
とばかりな感じで言われたので、、、
一人で入りました



宿泊料と同じ5元を支払い
 
 
 
仕切りのない広い大きな部屋に
ちょん切れた水道管がいくつもあり
 
 
その筒からドバドバと出てくる
よい具合のお湯に感動しました
 
 

砂漠地帯は特に
水が貴重なので
 
 
 
今までの宿では
出たり出なかったり
ちょろちょろの茶色水だったりと
普通に洗うのは難しく
 
 
 
この頭から降ってくる
気前のいい湯量に感激しました
 
 
 
帰り道は
外で待っていてくれた女の子と帰宅
 
 
 
歩いている間に
大きな砂埃に全身をやられ
何とも言えない気分になりました、、、
 
 

ホームステイ先では
雑魚寝で一睡もできずに
明け方には咳が悪化
 
 

フランス女性は
快眠体質のようで
グーグー寝ていました
 
 
 
安く泊めてもらったのに
楽しい話もせず
笑いも取らず
チップも払わずに
 
 
 
ニヤの地を去ったことを
後悔しています
 
 

ニヤ遺跡へも
車をチャーターできず断念



長い道のりの途中に
立ち寄っただけの町の思い出となりました
 

ニヤ遺跡
イギリスの考古学者で探検家の
オーレル・スタインが発見



個人で行くには難しい砂漠の中

スタインの撮影



紀元前1世紀~紀元4世紀
精絶国が長く栄えていましたが



水源としていた川が干上がり
または、川の流れが変わり
消滅したと言われています



エジプトが
古代の遺跡群を沈めてまで
ダムを作ろうとした気持ちが
わかります、、、



かつては
家畜のたくさんいる
果樹園の多い水の都だったのか


どういう王様が治めていたのか


自然災害により滅びたのなら
(民衆による転覆でないなら)


きっと良い
治世だったのではないか


などと、遺跡を歩きながら
想像したかったのです、、、



スタインの旅の報告書



持ち帰った発掘品と美術品は
飾ってあるそうです


生涯を考古学研究に捧げました


 

朝起きて
近くの公衆井戸のような所で
石けんで顔を洗っている時に
水が止まってしまい
 
 
 
ウエットティッシュ
必死に拭いているのを
 
 
 
小さな女の子に
じーっと見られていました
 
 
 



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