ちょちょすけ旅日記

殿様よりもガウチョに憧れる下級藩士。身分も低く禄も安い、いつもヨレヨレ旅侍。殿さまの毒見のしすぎで口から毒が出るように。旅日記と毒を一日おきに書いております。雑種犬と古い映画とクラシックも好きだったりします。

(祝)令和元年の平安絵巻

即位の礼の後なので

日本の話を、、、



今よりも少し前、ちょっと随分前、、、
エネルギーに溢れていた頃



日本の世界遺産
神社仏閣で働きたくて



京都奈良に3ヶ月ほど
滞在していたことがありました
ユースホステル泊まり歩き)



西本願寺沿いの
大通りを歩いている時



外国人に
日本語で風俗博物館と
書かれた本を見せられ
どこですか?と聞かれ



目と鼻の先だったので
ご案内しました





そちらには
主に源氏物語の世界の模型が
飾られており



安い入場料で
簡易な十二単が無料で着られました



3回行きましたが
ガラガラで貸切のようでした
(今は混んでいるのでしょうか)







高校生の頃、さっぱり読めず
漫画のあさきゆめみしで覚え


学校の図書館で
エッセイを読んでから



日本の古典(小説)に
興味を持てるようになりました



キーンさんは
戦前にニューヨークの古本屋で
源氏物語の本を手に取った時に
自分の運命が決まったと直感したそうです



飛行機に
そうそう乗れなかった時代


日本語を勉強しながら
なんとか日本に行く方法を模索して


あの手この手の面接も失敗して
万策尽きた頃


戦争で通訳として
日本に行くことに




行きたくて行きたくて
しょうがなかった日本だけど


日本人捕虜に尋問するのが嫌で
世間話をして演技していたそう


ある日
捕虜の一人が
ブラームスが聞きたいと言ったので
蓄音機とレコードを探し回り


狭い部屋で集まって
みんなで交響曲を聞いたそうです

フランス語は趣味ですが
日本語を学ぶのは運命です





戦後しばらくは京都に住み
源氏物語の英訳出版をして
311の後に日本国籍を取得しました



今年の冬に亡くなられましたが
もしご存命だったら



文化勲章受賞者なので
即位の礼に招待されていただろうなあ、、、
と思いました



須磨の巻