ちょちょすけ旅日記

殿様よりもガウチョに憧れる下級藩士。身分も低く禄も安い、いつもヨレヨレ旅侍。殿さまの毒見のしすぎで口から毒が出るように。旅日記と毒を一日おきに書いております。雑種犬と古い映画とクラシックも好きだったりします。

鄭州でぷちっとキレる

中国滞在中は
うるさい汚い臭いで
五感が休まらず



空気もかなり悪いので
(耳の中が黒くなっていたり)
疲れやすくなっていました
 

 
空気や水が悪いと
老いが早くやってくるので



砂漠地帯などは
若くして白髪になる人が多いそうです



日本から行くと
体力があっても精神的に休まらず
イライラする時がありました



河南省鄭州市の公安局で
ビザかパスポートの用事で
長蛇の列に並んでいた時
 
 
 
割り込む人が多すぎて
全く列が進みません
 

 
大声で話す人
不潔な人も多く
地獄絵図のような混乱です


 
誰も注意しないので
とうとう声を上げました
 
 
 
 
おい!
おっちゃん!
(女性は恐いから)
 
この大人数が見えないのか?
後ろへ行け!
今来たなら最後へ行け!
 
 
 
おっちゃんたちは
私に一瞥をくれただけで
びくともしません
 
 
 
さすがチャイナスピリッツ
 
 
 
私も若かったので
ムカムカしてしまい
ぷちっと切れました
 
 

 
そことそこのオヤジ!
お前だ!お前たちだ!
 
入るな、何してる
私が後ろへ行けと言ったら
すぐに理解して後ろに行け!
 
おい、お前もだ!
そこのお前もだ!
 


 
中国語なので
伝えるのに限界がありましたが
個別に指を差しまくって
ギャンギャンと文句を言い続けました
 

 
でも、割り込みは一向に減らず、、、
 
 

日本でそんなこと言ったら
事件になりそうな気がしますが
中国人は
 

 
あんたどこの地方の人だい?
あそこの学生かい?などと
のんきに話しかけてきて
ずっこけそうになりました
 
 
 
怒りが全く伝わらない!
何このゲロのような無秩序は!
 
 

と日本語でブツブツと
呪いの言葉を吐いていましたら
 
 
 
すぐ後ろの男性から
あー、、、
エクスキューズミー、、、と
中国語の紙を差し出されました
 
 
 
前ばかり見て怒っていたので
すぐ後ろに若い欧米人青年がいるのに
気がつかず、、、
 
 
 
な、なんでしょう、、、?
(ちょっとバツが悪い)
 
 
 
あーあなたは高校生ですか?
もし英語がわかったら
この紙に書かれている
漢字の意味を教えてほしいんだけど、、、
 
 
 
優しそうなお顔の方だったので
きっと目の前でいきなり声を上げた
怒れる中国人(私)を
落ち着かせようとしたのかもしれない、、、
 
 
 
でも公安局の用紙には
何が書いてあるかわからず
 
 
 
私は日本人なので
よくわかりませんが
これとこれはこういう意味です
あとは難しいですと伝えました
 
 
 

青年は
 
 
 
えっ日本人なの?
ここで何の手続き?
開封とか洛陽とか少林寺行った?と
 
 
 
飢えていたようで
色々と情報交換しました
 
 
 
おかげさまで
話し込んでいる間に
受付の番がきました
(それでも1時間はかかった)
 
 
 
その後
ご飯を一緒に食べました

 

 
青年から



 
今日は日本人が
怒っているのを初めて見たよ
日本人は観光地にもたくさんいるけど
みんな静かで無表情で
理解不能だと思っていた
 
でも本当はスリーピングドラゴンで
怒るととても怖いんだね!
 
 
 
 
う、、、
私だってあんなに怒ったのは
子供の時以来です
 
 
 
お別れの時
 
 
 
軍人みたいでかっこよかったよ!
これからも頑張ってね!と言ってくれ
 
 
 
褒められては
なかったのかもしれませんが

 

 

 

当時は

軍人みたいかなあ、えへへ、、、と
心の中で喜んでいました
 

多くの王朝の都となった洛陽



京都に行くことを
上洛と言いましたが



平安京があった頃
洛陽にちなんで
都の東側を洛陽と呼んでいた
名残だそうです



年々歳々の
詩のように



洛陽の城の東側には
桃やスモモの花が
咲き誇っていたのでしょうか



 

次は河南省の暴動